条件を満たすものを探し続けて、結局買ったのはハンドシュレッダーだった話

長く使ってきたサンワサプライの電動シュレッダー(品番:400-PSD011BR)。

長く使っていると刃が切れにくくなってきて、とうとう紙が詰まって裁断できなくなってしまい、買い替えを決めました。

比較したのは、

という条件を満たすシュレッダー。

たくさん比較検討して、どれも条件を満たしているのに、なかなか購入に踏み切れない日々が続いていました。
1.除電機能までついている✨アイリスオーヤマのシズカット。

2.今と同じサンワのシュレッダー。シズカット(幅177 × 奥行345 × 高さ325mm)少しコンパクト(奥行335mm)なもの。カードもカットできる。

3.今は無印のキャスターに乗せているので、キャスターがついたもの。

無印良品蓋に段ボールをはめてキャスターに。

4.幅がとても薄いOHMもの。

ほかにも聞いたことないメーカーからハサミまで、たくさん検討しました。

まさかのハンドシュレッダー

そして昨日、たまたま立ち寄ったお店で、全然条件に当てはまらないハンドシュレッダーを見かけて、そのまま購入。

使い勝手も良かったので、記録を残しておきます。

購入したのは、無印良品のハンドシュレッダー。

店頭で見かけて、電源は電池か充電かな?と調べたところ、まさかのハンドシュレッダーでした。

我が家には、これで十分かもしれない

子供たちのプリントはまとめて、それらだけ縛って資源ごみに出しています。
そして、最近は届いた手紙や宅配便の宛名だけ千切っていつかシュレッダーを買った時にかけられるように残しています。
つまり、我が家ではA4程度の大きな紙をシュレッダーする必要がない。

宛名のところだけ千切ってシュレッダーにかけられればいいんです。
そう考えると、これで十分かも。

何よりスペースを全然取らず、ゴミもまとめてゴミ箱へ入れるストレスなく、使う都度、普段のゴミ箱に捨てられる。

この気軽さが、ちょうどいいのでは?という結論に行きつきました。

なぜ、あんなに購入を決められなかったのか

シュレッダーのように使えるハサミや、ゴミ箱の上で使えるシュレッダーの上の部分だけのものも検討していました。
そうした過程があったので、あっさりその場で決められた部分もあったと思います。

いろいろ比較して、条件を満たすものを探していたはずなのに、最後に選んだのは、そもそも比較対象にしていたものとは違うハンドシュレッダー。

結局、私の決め手は小さくて気軽に使えることでした。

色々調べて購入に踏み切れない時は、そもそもの前提を疑う視点や、なぜ買えないのか、自分が一番引っかかっていることは何かを疑問に持つ視点を持つことも重要だなと思いました。

条件は正しかった。ただ、問いがずれていた ― ハンドシュレッダーを買った話

長く使ってきたサンワサプライの電動シュレッダー(品番:400-PSD011BR)が、とうとう裁断できなくなりました。

壊れた、というのとは少し違います。長く使ううちに刃が切れにくくなり、紙が詰まるようになった。長く付き合った道具の、ごく普通の終わり方です。なので、買い替えることにしました。

条件を満たす候補はいくつもあった。なのに、決められなかった

まず、条件を決めました。

という4つです。

この条件で、たくさんのシュレッダーを比べました。たとえば、こんな候補です。

1. アイリスオーヤマのシズカット。除電機能までついている。

2. 今と同じサンワのシュレッダー。シズカット(幅177 × 奥行345 × 高さ325mm)より少しコンパクト(奥行335mm)で、カードもカットできる。

3. キャスターがついたもの。今は無印良品のキャスターに乗せて使っているからです。

ちなみに今の置き方は、無印良品の蓋に段ボールをはめて、キャスターにしたものです。

4. 幅がとても薄い、OHMのもの。

ほかにも、聞いたことのないメーカーのものから、ハサミまで検討しました。

ところが、ここからが長かった。

どの候補も、条件は満たしているんです。満たしているのに、購入に踏み切れない。そんな日々が続きました。

買ったのは、どの条件にも当てはまらないハンドシュレッダーだった

決着は、思わぬところでつきました。

昨日、たまたま立ち寄ったお店でハンドシュレッダーを見かけて、そのまま買ったのです。条件には、まったく当てはまらないものでした。使い勝手もよかったので、記録を残しておきます。

買ったのは、無印良品のハンドシュレッダーです。

店頭で見かけたときは、電源は電池か充電かな、と思っていました。調べてみると、まさかの手動。電源のいらない、ハンドシュレッダーでした。

「どれを買うか」ではなく「何を裁断するのか」

ここで、問いを一つ立て直してみます。

「どのシュレッダーを買うか」ではなく、「我が家では、何をシュレッダーにかける必要があるのか」。

書き出してみると、答えは意外と小さいものでした。

子どもたちのプリントは、まとめて縛って資源ごみに出している。届いた手紙や宅配便は、最近は宛名のところだけを千切って、いつかシュレッダーを買ったときにかけられるように取ってある。

つまり、我が家にはA4ほどの大きな紙をシュレッダーにかける必要が、そもそもないわけです。かけたいのは、千切った宛名だけ。

そう考えると、これで十分なのかもしれません。

そして何より、スペースをほとんど取らない。たまった紙くずをまとめてゴミ箱へ移す、あのストレスもない。使ったその都度、いつものゴミ箱に捨てられる。

宛名を千切って、その場で裁断して、いつものゴミ箱に捨てて終わる。この気軽さが、我が家にはちょうどいいのではないか。それが、たどり着いた結論でした。

(もちろん、これは我が家の紙の量の話です。大きな紙をまとめて裁断する家庭にまで、ハンドシュレッダーで足りると言うつもりはありません。)

決められなかったのは、優柔不断だったからではない

では、なぜあんなに決められなかったのでしょうか。

振り返ると、比べるときの物差しも、候補の選び方も、今の電動シュレッダーを基準にしていました。「今のものより静音」。「今と同じサンワ」。「今はキャスターに乗せているから、キャスター付き」。

物差しはすべて、今の機械の延長線上に引かれていたわけです。私はこれを、「据え置かれた前提」と呼んでみたいと思います。「電動シュレッダーを買い替える」という前提は一度も問われないまま、その上で条件だけが細かくなっていった。

条件を満たす候補が複数あるのに決められないのは、物差しが候補を区別できなくなっている合図なのかもしれません。どれを選んでも、条件の上では正解。だから、条件では決まらない。

決められなかった原因は、選ぶ側の優柔不断ではなく、物差しの置き方のほうにあった、というわけです。

面白いのは、「なかなか買えない」という引っかかりそのものです。理屈の上では、どれを買っても困らなかった。それでも手が止まっていたのは、どこかで「これじゃない」と感じていたからなのかもしれません。その感覚は、非合理なものとして片付けるより、前提がずれていることを知らせる信号として扱ったほうがいい。

システムの置き換えの現場には「現行踏襲」という言葉があります。今の仕組みでできていることを、そのまま新しい仕組みの要件にしてしまう。シュレッダー選びで起きていたのも、たぶん同じ構図です。

回り道は、無駄ではなかった

とはいえ、何日もかけた比較が無駄だったわけではありません。

シュレッダーのように使えるハサミや、ゴミ箱の上で使う、シュレッダーの上の部分だけのもの。そうした「電動シュレッダーではない選択肢」も、比較の途中で検討していました。その過程があったから、店頭でハンドシュレッダーを見かけたとき、あっさりその場で決められた部分もあったと思います。

条件を満たすものを探していたはずが、最後に選んだのは、そもそも比較の対象にしていなかったハンドシュレッダー。決め手は、小さくて気軽に使えること。結局のところ、それだけでした。

決められないときは、候補より先に問いを見直す

色々調べても、購入に踏み切れない。そんなときは、候補をもう一つ足すより先に、問いのほうを見直したほうが早いのかもしれません。

「そもそもの前提は何か」「なぜ買えないのか」「自分がいちばん引っかかっていることは何か」。この3つを自分に問う視点が大事だと、今回あらためて思いました。

条件は、間違っていなかったんです。どの候補も、ちゃんと満たしていた。ずれていたのは、条件を立てる前の問いのほうでした。

あなたが比べ続けて、まだ決められずにいる買い物は何でしょうか。その引っかかりの正体が見えたら、案外あっさり決まるのかもしれません。

効かせた原則 40 件

条件を全部満たすシュレッダーは、買わなかった。

シュレッダーを買った。

電動じゃない。手で回すやつだ。

マイクロカット、静音、引き出し式、とにかく小さく。そんな条件で何日も比べ続けて、最後に手に取ったのは、その比較の中に一度も入っていなかった道具だった。

今日は、その話を書く。

きっかけは単純で、長く使ってきたサンワサプライの電動シュレッダー(品番:400-PSD011BR)が、ついに力尽きた。

長年使ううちに刃が切れにくくなって、最後は紙が詰まって、もう裁断できない。

じゃあ買い替えよう、と。ここまでは普通の話。

「比較沼」にハマった

で、条件を決めた。

◯ マイクロカットができる
◯ 今のものより静音
◯ ダストボックスが引き出しタイプ
◯ そして、可能な限り小さい

この4つを満たすシュレッダーを探す。

当たり前だけど、探せば見つかる。実際、条件を全部満たしている候補はいくつも出てきた。

しかし、買えない。

どれも条件はクリアしているのに、どうしても買うところまで踏み切れない。そんな日々が続いた。(シュレッダーひとつで何日悩んでるんだ、という話だけど)

条件は満たしているのに、決められない。この状態を、僕は勝手に「比較沼」と呼んでいる。

候補を並べるとこうなる。

① アイリスオーヤマのシズカット。除電機能までついている。

② 今と同じサンワのもの。シズカット(幅177×奥行345×高さ325mm)より少しだけコンパクトで、奥行335mm。カードも切れる。

③ キャスター付きのもの。今のシュレッダーは無印のキャスターに乗せているので、最初から付いていれば話が早い。

今の置き方はこれ。無印良品の蓋に段ボールをはめて、キャスターにしている。

④ 幅がめちゃめちゃ薄い、OHMのもの。

ほかにも、聞いたこともないメーカーのものから、果てはハサミまで。とにかく検討しまくった。

要は、候補だけはどんどん増えて、買うところには一歩も近づいていなかった。

まさかの、ハンドシュレッダー

で、昨日。

たまたま立ち寄った店で、全然条件に当てはまらないハンドシュレッダーを見かけて、そのまま買った。

あれだけ迷っていたのに、一瞬だった。使ってみたら使い勝手も良かったので、記録として残しておく。

買ったのは、無印良品のハンドシュレッダー。

店頭で見たときは「電源は電池かな、充電かな」と思って調べた。

そうしたら、まさかの手動。

その瞬間に浮かんだのが、「我が家には、これで十分かもしれない」だった。

冷静に考えたら、うちでシュレッダーにかけたい紙って、そもそも大きくない。

子供たちのプリントは、まとめて、それだけ縛って資源ごみに出している。

最近は、届いた手紙や宅配便の宛名のところだけ千切って、いつかシュレッダーを買ったときにかけられるように取っておいていた。

つまり、我が家にはA4みたいな大きな紙をシュレッダーにかける場面がない。

宛名の切れ端さえ切れればいい。

だとしたら、これで十分なんじゃないか。

何より、場所を全然取らない。溜まったゴミをまとめてゴミ箱に移す、あの地味なストレスもない。使うたびに、いつものゴミ箱にそのまま捨てられる。

この気軽さが、ちょうどいい。そういう結論に行きついた。

決められなかったのは、条件じゃなくて前提のせいだった

正直に言うと、伏線はあった。

シュレッダーみたいに使えるハサミや、ゴミ箱の上で使う、シュレッダーの上の部分だけのものも検討していた。

だから、店であっさり決められた部分もあると思う。迷った時間は無駄じゃなかった。むしろ、あの迷いがあったから即決できた。

でも、振り返るとやっぱり変な話で。

条件を満たすものを探して、あれだけ比べていたはずなのに、最後に選んだのは、そもそも比較の土俵にすら上がっていなかったハンドシュレッダー。

結局、僕の決め手は、小さくて気軽に使えること。それだけだった。

比較は大事。それは本当にそう思う。

ただ、条件を足せば足すほど、「自分は何に困っているのか」は見えにくくなる気がする。人間、比べ始めると、比べること自体が目的になっていく生き物なのかもしれない。

僕に必要だったのは、条件を全部満たすシュレッダーじゃなくて、宛名の切れ端を気軽に切れる道具だった。

要は、条件じゃなくて、前提の話だったんだ。

だから、色々調べても買えないときは、一度「そもそもの前提」を疑ってみる。なぜ自分は買えないのか。自分がいちばん引っかかっているのは何なのか。そこに疑問を持ってみるのが大事なんだなと思いましたとさ。

ちなみに、あれだけ迷ったシュレッダー選びの答えは、手で回すやつだった。

効かせた原則 40 件

「条件」を並べても決められなかったシュレッダー選びが、教えてくれたこと。

条件はそろっているのに、なぜか買えない。

そんな足踏みを、しばらく続けていました。

長く使ってきたのは、サンワサプライの電動シュレッダー(品番:400-PSD011BR)。年月とともに刃の切れ味がジワジワと落ちて、とうとう紙が詰まり、裁断できなくなってしまいました。いよいよ、買い替えです。

次の一台に求めたのは、この4つ。

・マイクロカットができる
・今のものより静か
・ダストボックスが引き出し式
・そして、できる限り小さい

細かさ、静かさ、使い勝手、小ささ――そんな条件を手がかりに、あれこれと候補を比べ始めました。

ところが、です。

比べても、比べても、決めきれない。どの候補もちゃんと条件を満たしているのに、最後のひと押しが出てこない。そんなモヤモヤした日々が続いていました(今思えば、比べること自体が目的になりかけていたのかもしれません)。

<候補1> アイリスオーヤマ「シズカット」
除電機能までついている充実ぶり。

<候補2> 今と同じ、サンワサプライのもの
シズカット(幅177 × 奥行345 × 高さ325mm)より少しだけコンパクトで、奥行は335mm。カードも裁断できます。

<候補3> キャスターがついたもの
今のシュレッダーは無印良品のキャスターに乗せているので、はじめからキャスター付きのものも候補に入れました。

ちなみに今は、無印良品の蓋に段ボールをはめて、キャスターにしています。

<候補4> OHMの、幅がとても薄いもの

ほかにも、聞いたことのないメーカーのものから、ハサミまで。候補は広がる一方でした。

◆条件の外にいた、まさかの一台◆

そして、昨日のこと。

たまたま立ち寄ったお店で、一台のシュレッダーに目が留まりました。しかも、私が挙げてきた条件のどれにも当てはまらないもの。

それなのに、そのまま買って帰ってきたのです。

使い勝手もよかったので、備忘録として、ちょこっと書き残しておきます。

選んだのは、無印良品のハンドシュレッダー。

店頭で見かけたときは、「電源は電池かな、それとも充電式かな?」と思いながら調べてみたのですが――

まさかの、手動でした。

わが家には、これで十分かもしれない。

そう思えた理由は、わが家の紙の手放し方にあります。

子どもたちのプリントは、ひとまとめにして縛り、資源ごみへ。

届いた手紙や宅配便は、最近は宛名のところだけを千切って、「いつかシュレッダーを買ったら、かけられるように」と残しています。

つまり、わが家にはA4ほどの大きな紙を裁断する場面が、そもそもないのです。

宛名のところさえ細かくできれば、それでいい。そう考えると、この小さな一台で足りるのかもしれません。

何より、場所をまったく取らない。

たまったゴミを、あらためてゴミ箱へ移すストレスもない。

使うたびに、いつものゴミ箱へそのまま捨てられる。

この気軽さが、わが家にはちょうどいい。そんな結論にたどり着きました。

◆なぜ、あんなに決められなかったのか◆

条件を満たすものを探して、あれだけ比べていたはずなのに。最後に選んだのは、そもそも比べる候補にも入っていなかった“条件外”のハンドシュレッダーでした。

では、なぜ、あれほど決められなかったのでしょう。

そういえば、迷っていた間には、シュレッダーのように使えるハサミや、ゴミ箱の上に載せて使う、シュレッダーの上の部分だけのものも検討していました。遠回りに見えたその時間があったからこそ、店頭であっさり決められた。そんな面もあったのだと思います。

ということで、私の決め手は「小さくて、気軽に使えること」。

もしかすると私の中には、「シュレッダーを選ぶなら、まず条件を並べて比べるもの」という前提があったのかもしれません。その前提の内側で探しているかぎり、決めきれなかったのも無理はない気がします。

いろいろ調べても買えないとき。必要なのは、候補をもう一つ足すことではなく、立ち止まって自分に問い直すことなのかもしれません。

そもそもの前提は、合っているのか。
なぜ、自分は買えずにいるのか。
一番引っかかっているのは、何なのか。

次に何かを前にして足踏みしたときは、候補を並べ直す前に、まず自分にそう聞いてみたいと思います。

条件の外にあった小さな一台が、そのことを教えてくれました。

*あくまで、わが家の場合の一例です。シュレッダー選びに迷っている方の参考になれば、うれしいです^^

効かせた原則 40 件

電動シュレッダーを比べ続けて、選んだのは「ハンドシュレッダー」だった。比較表では見えなかった我が家の「本当の条件」

長く使ってきた電動シュレッダーが、ついに紙を切れなくなった。サンワサプライの「400-PSD011BR」だ。

長年の使用で刃の切れ味が落ち、最後は紙が詰まって裁断できない状態になった。買い替えを決めたのは、そのためだ。

先に結論を言っておくと、筆者が最終的に買ったのは、比較していたどの電動シュレッダーでもなかった。

条件を決め、候補を並べ、何度も比べていたのに、なぜ最後は比較の外にあった製品を選んだのか。そして、なぜそれまで決めきれなかったのか。買い物の記録として、少し考えてみたい。

買い替えの条件は「4つ」あった

まず、比較の前提を整理しておこう。

筆者が新しいシュレッダーに求めた条件は4つある。

どれも、家庭用の電動シュレッダー選びとしては順当な条件だと思う。家の中に置く機械である以上、「小ささ」はけっこう効いてくる。

問題は、この条件を満たす製品が意外と多かったことだ。

候補はどれも「条件を満たしていた」

最後まで候補に残ったのは、主に次の4つだ。

1. アイリスオーヤマ「シズカット」

除電機能まで付いているのが特徴。除電とは、要は静電気を取り除くことだ。一般に、裁断した紙くずがまとわりつくのは静電気のせいなので、地味だが気の利いた機能と言える。

2. 今と同じサンワサプライのもの

今使っているのと同じ、サンワのシュレッダーだ。シズカット(幅177×奥行345×高さ325mm)に比べると、奥行きが335mmと少しコンパクトになっている。差は10mmだが、「可能な限り小さく」という条件で見れば無視できない。カードも裁断できる。

3. キャスター付きのもの

現在、シュレッダーは無印良品のキャスターに乗せて使っている。それなら最初からキャスターが付いたものでいいのでは……という発想だ。

ちなみに今の置き方は、無印良品の蓋に段ボールをはめ、キャスターに乗せたもの。いわば自作の台車だ。

4. OHMの薄型

幅がとても薄いタイプ。「小ささ」を幅の細さで解決するという意味では、ほかの3つとは少し違うアプローチの製品だ。

ほかにも、聞いたことのないメーカーの製品から、シュレッダーのように使えるハサミまで、ずいぶん検討した。

と、このように、候補は揃っていた。どれも条件は満たしている。

だが、買えなかった。

比べれば比べるほど決めきれず、購入に踏み切れない日々が続いた。条件はクリアしているのに、なにかが引っかかる。正直なところ、その「なにか」がなんなのか、当時の筆者にはわかっていなかった。

店頭で見かけたのは「条件外」の製品だった

状況が変わったのは、昨日のことだ。

たまたま立ち寄った店で、無印良品のハンドシュレッダーが目に入った。

最初は、小型の電動機だと思った。「電源は電池かな、充電かな」と調べてみると——そう、ハンドシュレッダーだった。電池でも充電でもなく、手で動かす製品だ。

さきほどの4つの条件には、まったく当てはまらない。それでも筆者は、その場で買った。

しかも、使ってみると使い勝手も良かった。こうして記録を残しておこうと思ったのは、そのためだ。

我が家に必要だったのは「A4を切る能力」ではなかった

なぜ、条件外の製品で納得できたのか? 理由はシンプルで、我が家でシュレッダーにかけたい紙が、そもそも「大きな紙」ではなかったからだ。

子供たちのプリントは、まとめて縛って資源ごみに出している。最近は、届いた手紙や宅配便から宛名の部分だけを千切り、「いつかシュレッダーを買ったら、まとめてかけよう」と取っておくようになっていた。

要は、我が家ではA4程度の大きな紙をシュレッダーにかける必要が「ない」。

処理したいのは、千切った宛名の部分だけだ。そう考えると、これで十分なのでは……と思えてきた。

ハンドシュレッダーの良さは、比較表の項目には出てこない部分にある。

まず、場所をまったく取らない。そして、ダストボックスにたまった紙くずを、まとめてゴミ箱に移すストレスがない。使うたびに、普段のゴミ箱へそのまま捨てられる。

考えてみれば、筆者が「引き出しタイプのダストボックス」にこだわったのも、ゴミを捨てる手間を少しでも減らしたかったからだろう。ハンドシュレッダーは、その要求を「そもそもゴミをためない」という逆の方向から満たしていた、と見ることもできる。

この製品の本質は「気軽さ」にある。我が家の使い方には、それがちょうどいい。

もちろん、A4の書類をまとめて処理したい家庭や仕事場なら、電動シュレッダーを選ぶべきだ。条件を4つ並べたこと自体が間違っていたわけではない。ただ、宛名だけを処理したい我が家にとっては、その条件の多くが「なくても困らない」ものだった、ということなのだ。

なぜ、あれほど購入を決められなかったのか

振り返ると、伏線はあった。

比較の途中で、シュレッダーのように使えるハサミや、ゴミ箱の上で使う「シュレッダーの上の部分だけ」の製品も検討していた。電動の「機械」から少し離れた選択肢を、すでに頭の中で試していたわけだ。だからこそ、店頭でハンドシュレッダーを見たとき、あっさり決められた部分もあったのだと思う。

では、たまたま運良く出会っただけなのか……というと、そうでもない。

条件を満たすものを探していたはずなのに、最後に選んだのは、そもそも比較の対象にしていなかった製品だった。結局、筆者の決め手は「小さくて、気軽に使えること」だった。4つの条件のうち、最後まで生き残ったのは「可能な限り小さいもの」だけだった、とも言える。

比較表は「どの製品が優れているか」を教えてくれる。だが、「自分にその性能が必要か」までは教えてくれない。

候補を何度も見比べて、それでも買えずにいる……という経験を持つ人は、意外と多いのではないだろうか。

そういうときは、比較を続けるより、一度立ち止まって前提を疑った方がいい。「なぜ自分は買えないのか」「一番引っかかっているのはどこか」。その問いに答えると、並べていた条件そのものが変わることがある。

今回のシュレッダー選びは、そのことを確かめさせてくれた買い物だった、と筆者は感じている。

効かせた原則 40 件